医師に相談できない類のアトピー患者の悩みについて考えてみる
ある製薬会社から、こんなプレスリリースが出ていました。
アトピー性皮膚炎の身体的・精神的負担と医師とのコミュニケーションに関する患者調査結果を発表(pdf)
内容としては、「4人に1人のアトピー性皮膚炎の患者さんは、「症状による精神的な悩み」 を医師に伝えられてない」ということ。
どうやらこの製薬会社が、アレルギー症状による悩み共有サイト（？）みたいなものを作ったので、それを使ってほしいためのアンケート記事なのかなぁ、と思いました。
アトピー患者は医師とのコミュニケーション取れてないよ⇒それをカバーするためのサイトあるので活用してね！
的な。
アトピー患者が医師に求めるのは「治療」
ゲスの勘繰りは置いといて、いちアトピー患者として、お医者さんに『日常生活の困りごと』＝緩和として薬処方、生活上気を付けることのアドバイスをもらう、までが治療の範囲かなぁ、と思っております。
人生の不安、まではお医者さんに担保してもらうものでもはないかな、と。
そういう人がいるのはとても大事ですが、
精神的な相談ができる人＝お医者さん、では必ずしもないと思います。
もちろん、治療に関る日常的な不安を話すのは、自分自身のためにも大事なことです。
それをカバーするお薬を出してもらたり、違う薬に変更してもらえるかもしれませんしね。
出された薬の副作用が酷い、とか。
病気（疾患？）に関する精神的な不安を話す話さないに関わらず、情報提供や生活面のアドバイスは欲しいなぁ、と思ってしまいますｗ
私（アトピー患者）の悩み
正直、アトピーは人によって症状の程度が結構異なるので
悩みも深刻度が違うかなと思いました。
私がぶちあたった悩みは下記
学生時代のいじめ、陰口の類
今はアトピーの子が増えたのか世間的に受け入れられているのでマシになっていかもしれません。
アトピーは幼少期は症状もひどく出るのですが、私も例に漏れず年中絆創膏や包帯だらけの子供でした。
痒ければ体もかくし、フケも出たりするので、女子・男子両方から「汚い子」という見られ方をし、仲間外れや遠くからのヤジ、笑われたりなどありました。
（今思えばひどい「いじめ」には該当しない軽い事なんですけどねー。）
私は学生時代音楽にがっつりのめり込みまして、好きなアーティストつながりの学校の外のコミュニティがあったので、なんとか生きていられました。
学校のみの世界になっちゃうとキツいかもしれない。
ちなみに学生時代にこういう環境に身を置きますと、当然自己肯定感のない人間に育ちます。
そして、自己肯定感のなさ、はまた新たな問題を生みます。
恋愛
自己肯定感の最たるモノでしょうか。
「私なんか」精神になり、積極的な恋愛にはどうしてもなれませんし、何より恋愛している自分に酔えません。
社会人になって、ある程度人とのコミュニケーションに（半ば強制的に）慣れてきてはじめて、恋愛っぽいものを経験できるようになりました。
なお、私は最初の経験者＝今の生涯のパートナー、です。
ありがたし。
就業・仕事の制約
美容系や飲食系など、人の目にさらされる仕事はムリですね。
肌汚いから。
（一部女優さんでもアトピー持ちさんがいるようですが、あれどう見ても軽度ですもん。）
過度なストレスにも弱いので、あまりマッチョ精神が求められる環境も難しいかもしれません。ベンチャー的な。
NG例ばっかり挙げていますがｗ
むしろアトピーのみなさまがどんな仕事してるのか、知りたいです・・・・!
子供を持つこと
これは今私が目下抱えている不安です。
アトピー患者が生む
自分が経験してきたから、正直アトピーの子は生きるのつらいと思っちゃうんですよね。
今の人生を否定しているわけではありませんが、これを自分の子供に経験させたいか、というと正直のところNo、です。
自分自身、親に色々と手を焼かせた方だと思うので、共働き家庭でアトピーの子を育てるのはほんとに大変そう。。。
（私の家は専業主婦の自営業、祖父母と同居だったので）
かゆみで夜眠れなくて親相手に一晩中グズるのとかザラでした。
我ながらつらい。。。
なので、あまり子供を持つことに前向きにはなれません。
こんなところですかねー。
みなさんの精神的不安ってどんなことありますか？
